パワーアンプシステム
Accuphase P-300X
「どこまでもダイナミックに、どこまでも美しく、鮮明な音のキャンパスが舞い散る」
みなさんご存知、AccuphaseのP-300シリーズはP-300,300S,300X,300L,300Vとシリーズを重ねてきた。
このP-300Xはその３代目にあたる。シリーズごとに音のつくりが変わってきて、P-300Xまでは迫力のある音作り、
P-300Lからは淡々と清く流れる音になった（今のAccuphaseの音そのものである）
このシリーズはAccuphaseの売れ線パワーアンプシリーズだけあり、その気合の入れようは凄まじかった。
今の馬鹿高いパワーアンプを発売しているAccuphaseも昔を見習ってほしいものである。
このシリーズは３０万ほどの価格帯だが今思っても良心的である。３０万という金額決して安くはないが、
今のAccuphaseの価格帯と比べて場合、３０万は決して高くはない。現行のプリメインE-300シリーズでもそのくらいはするし
現行のモデルはフォノイコが別売りオプションである。
とはいえ、Accuphaseは日本では貴重なハイエンドブランドである。これからも頑張ってほしい
さて、本題に戻るがまずはルックスから。やっぱオーディオも人も第一印象の「顔」は大事である。
クラシカルなツートンのカラーにこれまたクラシカルで和を感じるボタンにボリューム。そして極めつけは、
VUメータである。バックライトがなく、夜は針の動きが見えないのだが、水色に浮かび上がるメータは綺麗だ・・・。
C-222やAccuphase製品に言えるのだが「和」を感じる日本的なデザインが素晴らしい。
そして肝心の音である。ズバリ、タイトル通りの音である。
これが本当に８０年産か！？と思わせる低音〜高音の伸び、低音はローエンドまで出ていて輪郭がしっかりしている。
高音は気持ちよく伸び、中音は豊満で量感も良し。
迫力、繊細さを併せ持ち、音の芯がしっかりしていて鮮明、あいまいさがまったくなく、美しい音だ。ため息すら出る。
P-300Xがもつ美しさとは、ラックスマントーンに代表される柔らかさ、なめらかさからくるものではなく、
ヘビーデューティー。大胆ながらも整然、凛とした音である。
つまり
「華麗」
正直、HX-100より音はいい。私はたまたまオーバーホール済みを入手したのだが手放してしまった。
C-222,P-300Xのコンビは個人的にいままで入手した機器の中では最高だった。
ああ、もう一度あの音を・・・