プリアンプシステム

Accuphase C-222

 

 

「この胸のときめき。桜色のトーンだ」

 

Acuphaseの83年に発売されたプリアンプである。この頃は、DENON PRA-2000を筆頭にウッドキャビネットに格納されたミドルクラスの大きさのプリアンプがブームになっていた。PL-10は今でもほしいくらいである。
このクラスは20万ほどで発売され、高級感あるデザイン、使いやすいサイズに個性的な音のモデルが多かった。
このC-222もその1つであり、ウッドキャビネットに入った薄いシャンパンゴールドのボディーに、
上品で必要最低限のボタン、レイアウト。非常に和を感じさせ、最近の輸入アンプには無い良さがある。
文句なしに素晴らしいデザインだ。サイズもラックに入れるにはちょうどいい。入出力の端子等もしっかり装備されている。

肝心の音のほうだが、C-222をプリ、C-300Xをパワーにして使用した。もちろんソースはアナログである。
帯域はしっかり出ていて、豊満かつみずみずしさもあり、胸がときめくサウンド。
なんか微妙な表現だが、Acuphase独特の淡々とした音なのだが、整った音の中にもほのかな甘さがある。
それにC-300Xのダイナミックかつ壮大な音が加わり、「これこそオーディオ」という音が聴ける。

フォノイコのみとしての使用の際も、上記のトーンが発揮される。若干高音が粗雑な感じもしないことは無いが、
素晴らしいサウンド。今の機器にはない「感じる音」を聴ける。

CDでの使用はオススメしないが(アナログライクな音のため)アナログ入力では素晴らしいサウンド。
アナログ用プリのみ、フォノイコ通しのみの使用だけでも十分使える。非常にオススメのモデル。
これだけいい(味がある)プリは20万クラスではこれから先、出ることはまず無いと思われる。

管理人はたまたまオーバーホール済みモデルを手にいれ、非常に満足していたのだが、新しい機器を買うため手放してしまった。今思うと本当に惜しい。もう一度あの音を聴きたい。

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