3WAYスピーカーシステム

DIATONE DS-503

「透き通った音の先に芯がある。ベールを脱いだピュアな音楽ここにあり」

 

スピーカーと言えばダイアトーン。今はもうその名は消えてしまったが(最近復刻モデルが出たらしいが)
昔は名の知れた国産ブランドだった。このDS-503は1980年頃のモデルで当時の定価は1本125000円。ペアで25万である。
エンクロージャーは四角面取りなしでいかにも時代を感じさせる。さすがに10万クラスだけあり、音はいい。
598スピーカーとは一線を画す。(とはいっても598スピーカーより前発であるが)
音は、繊細、透明な高音にハリのある中域がマッチしている。低音はやや弱めであるがローエンドまでは出ている。
この高音が綺麗で聴いていて凄く気持ちがいい。モニター、音楽用どちらにでもOKだと思う。私はデジアタルアンプで鳴らしたので
モニター音色気味だったが、高級セパレートアンプで鳴らせば化けると思う。
オールジャンルそつなくこなすと思うが、やや硬質な音、キレ、繊細さを生かすには意外と打ち込み系が合ってる。
この時代のスピーカーで打ち込みにあったものは少ないだろう(笑)製作者もそんな音源で鳴らすとも思ってもいなかっただろう。
打ち込みの他にもロック全般(特にプログレッシブロック、シューゲイザー、ポストロックなどの電子音を使ったものとの相性はいい)
にオススメである。驚きなのはもう約30年前のスピーカーがこんなにも音楽的に聴かせてくれるという事だ。
やはり、80年代のオーディオは馬鹿にできない。僕はハードオフでキズだらけ、ほこりまみれのジャンクを10500円で購入した。
エージングには時間がかかったが、いい音を聴かせてくれた。もうちょっとボーカルのあたたかみと低音が出ればいう事無しである。
ヤフオクでも安値で出品されていたりするので意外と大穴?だったりする。2万〜3万しか予算が無く、前述のような音楽を
大型スピーカーで聴きたい、さらにはDTMのモニターにも使いたいという方にはピッタリ?である。

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